ぺんほる道

ペンホルダーについて語ります

ペンホルダーのバックハンドはあなたが思っているよりも簡単に出来る。

初心者にペンが使いにくいと思われてしまう理由の一つにバックハンドが難しい点が挙げられます。確かにシェークなら肘さえ動かせばバックハンドがすぐ振れますが、ペンは面を出すために手首を捻らなければなりません。

とはいえ、よほど手首が固い人ではない限りペンでバックハンドが出来ない人はいないはずです。何かしらバックハンドが苦手になるような誤った打ち方をしているのではないかと思うのです。

ショート系技術が出来ればOK

ペンのバックハンドが苦手という人の中には、シェークみたいにバックハンドドライブやバックハンドスマッシュが簡単に出来ない、難しいという人もいるのではないでしょうか。でも私は出来なくてもいいと思います。もちろん強力なバックハンドが出来れば武器になりますが、試合での成功率は通常それほど高くはないと思います。

それよりも簡単で多用するショート系技術さえ出来れば十分得点出来ます。ショートが出来ればその応用で攻撃も守備も出来ます。腕を押し出せばプッシュ、勢いを殺して当てればブロックになります。上手くコースを突けば簡単に得点出来るでしょう。

このショート系技術を武器に戦うタイプは(右利き基準で)「右打ち左押し」と言われ、昔のペン速攻型の中国選手に多かったタイプです。現在ではペンユーザー自体が少ないですし、裏面打法が主流なので時代遅れと思われがちですが、現代も将来も立派に通用します。戦術の流行に敏感にならないといけないのはトップ選手だけです。

「右打ち左押し」のお手本としてはスペインに帰化した大ベテラン、何志文選手が参考になるでしょう。今なお中国伝統速攻で世界を相手に戦えていることを証明しています。ただかなりクセのある卓球をするので、あくまでバックハンド技術とコース取りのお手本として参考にしてください。

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ショートは正しいグリップが出来れば簡単

また、バックハンドが苦手な人は正しいグリップが出来ていないことが多いです。ペンユーザーにとっては当たり前ですが、簡単に出来るショートの基本グリップをご説明します。

まず、人差し指をコルクに引っ掛けて親指を挙げる。

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そして、手首を少し捻る。

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はい。簡単ですね。少し脇を締めると安定します。

全ては裏面の指の使い方にかかっている。

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この時、裏面の指の使い方が非常に重要です。三本の指を軽く曲げ、揃えるようにしましょう。こうすると指の微調整だけで面の角度が作りやすくなります。

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ペン初心者が指が開いたままでショートしようとするのをよく見かけますが、これだと面の角度が出しにくい上にかなり手首を捻るので非常にやり難いです。私だったら挫折してシェークに転向しています。

裏面打法を使っても良いのよ

現在はペンのバックドライブ・スマッシュはほとんど裏面打法になりましたね。

裏面打法なら簡単にバック強打が出来ますので、特にこだわりが無ければ取り入れるのも良いと思います。ただし、ラバーが二枚になった分重くなります。同じ重さのラケットでもシェークとペンでは体感重量が異なり、ペンの方がかなり重く感じられます。

私も何度も裏面打法を試したのですが、ラケットが重くて振り遅れてしまうのとバックをショートか裏面打法どちらで打つか一瞬迷ってしまうこと、裏面打法よりも片面バック強打の方が得意なので、結局片面ペンに戻ってしまいます。裏面打法憧れますけどね。

以上、バックハンドが苦手という理由でペンを諦めた人はもう一度チャレンジしてみましょう!